「総合的な学習の時間」の博物館利用

出前授業の事例(天文分野)

出張授業『夏のせいざしらべ』

平成15年7月に葛飾区内の小学校4年生向けに実施したものです。
昼間の指導だったため、教室で宇宙のお話を行ったあと、屋上で握りこぶしの大きさをもとに夏の大三角の大きさを実感してもらいました。

1.ここはどこですか?
目的
宇宙の広さを認識する。
内容
学校の住所の前を見て、その前に何が付けることができるかを考える。

例) 銀河系 太陽系 地球 日本 東京都 葛飾区 ・・・
目標
身近な日常の生活の場である学校の外側に、広い宇宙があることに気付く。
2.夏のせいざをおぼえよう
目的
夜空に興味や親しみを持つ。
内容
その季節の代表的な星座を紹介する。
星座の成り立ち、形の特徴、星の名前、色、明るさも合わせて説明する。
目標
代表的な星座の名前を覚え、それぞれの星座にイメージを持つ。
3.夏の大三角
目的
実際の空で星の並びを探すことができる。
内容
夏の大三角の探し方を紹介する。

腕を伸ばしたときの握りこぶしの大きさが角度10度になることを紹介する。
教室の中で、いくつかの物の長さ(自分の座席からの見え方)を確認する。
夏の大三角の各辺がおよそ20度、30度、40度であることを説明する。
この説明を元に、三角形の図を書いてもらう。
天候が良ければ空の見える場所に出て、天球の規模を把握させる。
例) 地平線を一周すると360度、地平線から天頂までは90度
目標
夏の大三角が空全体に占める大きさを把握する。
4.今日のかんそう
目的
新しいことを知ることの楽しさを認識する
内容
はじめてわかったことなどを書いてもらう。質問に対しては後日回答する。
出張授業『宇宙へのいざない』

平成15年5月に区内中学生向けに行ったものです。
体育館でパワーポイントを使いながら身近な太陽系から宇宙の果てまで、宇宙の姿を紹介しました。

1.太陽系の世界

太陽について
各惑星の特徴について
彗星、小惑星、カイパーベルト天体、オールトの雲について

2.恒星の世界

恒星とは
恒星の色(温度)と明るさ(絶対等級)との関係
星の一生~星の誕生、大人の星、質量によって違う星の最期

3.銀河の世界

銀河系とは~銀河系の姿がわかるまで
お隣の銀河、アンドロメダ銀河
さまざまな銀河たち~衝突する銀河、銀河団、銀河中心のブラックホール

4.宇宙の果て

遠くを見ると昔が見える
すばる望遠鏡が観測した遠くの天体
宇宙の泡構造
宇宙の果てから届く電波
宇宙の歴史

出張授業『太陽の分光観測の実際』

平成19年に、スーパーサイエンスハイスクール指定校となっていた高校で行ったものです。
同校で行われていた『太陽および恒星の分光観測とデータ解析』というカリキュラムの中で、当館の太陽望遠鏡による分光観測を体験していただきました。

1.当館の概要と太陽望遠鏡

博物館の紹介
太陽望遠鏡を使った展示コーナー
高分散分光器とその観測の概要

2.太陽スペクトルからわかること

太陽大気の元素組成(輝線と吸収線)
太陽の自転速度(ドップラー効果)
黒点の磁場(ゼーマン効果)

3.太陽の自転速度を求める

吸収線を同定する
吸収線の画像上の座標を測定する
吸収線の波長を求める
ドップラー効果による波長のずれを求める
速度を求める
自転周期を求める

4.まとめ~天文学と分光

星雲の組成
星雲の運動
銀河までの距離