天文展示室

ティコ・ブラーエの「大アーミラリー」

デンマークの天文学者ティコ・ブラーエ(Tycho Brahe, 1546-1601)は、 天体望遠鏡発明以前で最も精密な観測を行ったことで知られています。 この「大アーミラリー」は、1585年、現在のスウェーデンの沖合にあるヴェーン島の地下観測所の中に設置され、 天体の位置の観測に使われていましたが、1599年にティコが追放された時に破壊されました。 しかし彼の残した観測データはやがてケプラーに引き継がれ、近代天文学の発展に大きく貢献することになります。 この模型は当時の文献などを参考にしてデザインされたものです。

太陽を見る

このコーナーでは、屋上に据えつけられた太陽望遠鏡がとらえた「今」の太陽の映像を見ることができます。 直径160cmの太陽投影像のほか、Hα線やCaⅡ(K)線だけを通す特殊なフィルターを通して見た太陽の彩層の様子、プロミネンスなどの映像も見ることができます。 さらに太陽の性質を理解するのに欠かせない、太陽スペクトルも見られます。 日食の原理、太陽の自転、スペクトルの種類なども解説しています。

太陽の構造

核融合反応で莫大なエネルギーを生み出している中心部から、 太陽の表面(光球)、大気(彩層)、そして太陽のまわりに広がるコロナまで、太陽の構造を紹介します。 「太陽を見る」の展示と合わせて見ると、太陽がどんな星なのかがよくわかります。

隕石は語る

太陽系をめぐっている小さな物質が地球に落ちてきたものが隕石です。 地球の岩石は地殻変動や風化のために、地球誕生当時の姿をとどめていません。 一方、隕石の年齢はほとんどが約46億年、つまり太陽系が誕生した頃のものだということがわかっています。 このため隕石は、太陽系誕生の様子を知る上での重要な手掛かりとなります。 このコーナーでは、石質隕石(コンドライト、エイコンドライト、炭素質コンドライト)、鉄隕石(オクタヘドライト)、 石鉄隕石(メソシデライト、パラサイト)、テクタイトなど、代表的な隕石を展示しています。

太陽系の天体たち

太陽のまわりには、惑星をはじめ、さまざまな天体が公転しています。そんな太陽系の天体たちを紹介しています。 8つの惑星の惑星の特徴、大きさ、衛星の数などをくらべてみましょう。それぞれがとても個性的であることがわかります。

宇宙の歴史

私たちの宇宙は、いまから約137億年前、ビッグバンという大爆発とともに誕生したといわれています。 この気の遠くなるような時間を分かりやすく表現するために、宇宙の誕生から現在までを1年に縮めてみたのがこの展示です。 宇宙の歴史と比べ、地球や人間の歴史がいかに短いかが実感できます。

宇宙観の移り変わり

古代から16世紀にかけての人々が考えた宇宙観を紹介しています。 古代エジプトでは、天空は神でありそれを大気の神が支えていると考えていました(中央上)。 また古代バビロニアでは山脈が天空を支えたり(左上)、古代インドは、亀や象、蛇などが世界を支えていると考えていました(右上)。 ギリシア時代を経てコペルニクスの地動説に至るまで、人々が考える宇宙の姿がどのように変わって行ったのかをごらんください。

広がる宇宙観―天文学の歴史―

私たちの住む「宇宙」はいったいどのような姿なのでしょうか。 有史以来、人類はそれぞれの時代の最高の技術と頭脳をかたむけてこの大いなる神秘に挑戦し続けてきました。 長い歴史の中で人類の考える「宇宙」の姿とその広がりがどのように変わってきたのかを、7分間の映像で紹介します。

四季の星座

星座は季節とともに移り変わっていきます。 このコーナーでは、春・夏・秋・冬のそれぞれの季節、宵の南と北の空に見えている主な星や星座を小さなドームに映して紹介しています。 どの星座や星が、いつ見えるのか、ボタンを押しながら調べてみましょう。

変化する北斗七星

星座をつくる星たちはほとんどが1000光年以内と宇宙では比較的近い距離にあります。 しかしみな同じ距離にあるわけではありません。 例えば北斗七星も、地球から見ると偶然にもひしゃくの形に並んで見えるだけで、実際には7つの星は宇宙空間に散らばって存在しているのです。 したがって、もし太陽系の外から北斗七星を見たらひしゃくの形には見えません。 また、これらの星々はそれぞれの方向に動いています。これを恒星の固有運動といいます。 私たちにはその動きはほとんどわかりませんが、何万年という長い時間でみると星座の形も少しずつかわっていきます。

星の一生

星座を作る星たち(恒星)の一生を紹介します。 恒星の一生は生まれたときの重さ(質量)で決まります。軽い星、太陽ぐらいの質量の星、太陽よりも重い星の一生の違いを確かめてみましょう。

月の満ち欠け

月は地球のまわりを約27日で公転しながら太陽の光を受けて輝いています。 そのため地球から見ると、太陽と月との位置関係によって月に光が当たる部分が違ってきます。これが月の満ち欠けです。 このコーナーでは、太陽の光がどこからあたると月がどのような形に見えるのかが一目でわかるようになっています。 細かなクレーターまで再現された月球儀にもご注目ください。

惑星の動き

太陽系の惑星が太陽のまわりを公転する様子を示した模型です。 惑星を見てみると、太陽に近い惑星ほど速く公転し、太陽から遠い惑星ほどゆっくりと公転していることがよくわかります。 手前のモニターでは、いろいろな年月日の太陽系の惑星の位置を表示することができます。自分の誕生日に惑星がどこにあったのかを調べてみましょう。

かつしかの太陽

かつしかから見た、季節による太陽の動きの違いを解説する展示です。 ボタンを押すと、毎月の昇ったり沈んだりする方向、1時間おきの位置、お昼の高さ、影の長さ、そして昼の長さの違いがわかります。

スペース・ウォッチング

天文展示室の入口には、ガリレオ式屈折望遠鏡、ニュートン式反射望遠鏡、 ケプラー式屈折望遠鏡、カセグレン式反射望遠鏡の4台の望遠鏡が並んでいます。 それぞれの構造や特徴、見え方の違いを確かめてみましょう。 また望遠鏡の先の壁には2001年1月1日の太陽系の惑星の位置が描かれたレリーフがあります。