太陽望遠鏡

太陽望遠鏡

当館の屋上には、ニコン製口径30cmのグレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡が設置されています。 昼間でも見ることができる星「太陽」をくわしく観察するための望遠鏡で、全国でも有数の性能を持っています。

太陽の光の通り道

望遠鏡がとらえた太陽の光は、数多くの鏡やレンズを使って展示室と分光器室まで導かれます。 この時の像の劣化を防ぐために超高精度の反射鏡を使用、 また太陽熱による空気の流れが像のゆらぎを引き起こすのを防止するため、望遠鏡から展示室までの光路を真空にしています。 途中、太陽の光はいくつかに分けられて、フィルターや分光器などいろいろな観測装置を通ります。

天文展示室での観察

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天文展示室では、晴れていれば太陽望遠鏡がとらえた今の太陽の姿をいろいろな方法で見ることができます。 丸いスクリーンには直径1.6mの大きな太陽像が投映され、その上には分光器を通って7色に分けられた太陽のスペクトルが投映されます。 また、その横のモニターには、水素のガスが出す赤い光を通すフィルター(Hα線リオフィルタ)や、 カルシウムのガスが出す紫色の光を通すフィルター(カルシウムK線デイスターフィルタ)で見た太陽を取り巻く大気(彩層)の様子を見ることができます。 さらに、太陽の縁から飛び出して見えるプロミネンスも観察できます。

分光器室での観察

天文展示室の隣にある分光器室には、太陽の光を詳しいスペクトルに分けて本格的な観測ができる高分散分光器が設置されています。 太陽の周囲を取り巻くガス、太陽の自転速度、太陽面の磁場の強さなどを観測でき、研究施設にあるものも含めても国内でトップレベルの性能を誇ります。 この分光器は、天文学を専攻する大学生・大学院生や、高校生による天体観測、高校生向けの天文教室で数々の成果を挙げているほかに、 小中学生向けのイベントでも活用しています。